クリスマスプレゼント
〈クリスマス企画〉
-
- それは突然の訪問客であった
- 「女の子って、その、何をあげれば喜ぶんですか?」
- 彼は真剣そのものだった
- 眼力は激しく、息は荒い
- 頬は赤く染まり、汗をかいていた
- ここまで状況を細かく説明するとまるで彼がどこぞの変態のように聞こえるが
- 単に自分でもものすごく恥ずかしいと思う質問を、彼の中に在るありったけの勇気を振り絞って聞いているというだけの話なのだ
- キラは唖然とする
- そして、一つの疑問に行き着いた
- “なぜ、自分にそれを質問するのか?”だ
- 「そ、それは、その、他にもいろんな人に質問したんですよ。だけも、誰も当てにならなくて・・・」
- 彼はここに至るまでの長く険しい経過をキラに熱く語った
- キラはその経過に興味はないものの、取り敢えず耳を傾ける
-
- ことの始まりはこんな話から始まった
- 「ねぇ、シン。今年のクリスマスはどうしようか?」
- ルナマリアは自室のソファーにうつ伏せになり、雑誌を見ながらシンに聞く
- その手に持つ雑誌は巷では有名なデートスポットをメインとして紹介しているものだった
- シンは、彼女の部屋でひじを机につけて退屈そうについていたテレビを眺めていた
- 「別に。俺はいつも通りでもいいけど?」
- シンにとってそれはあまり興味のないイベントだった
- 彼はキリスト教に属していたわけでもないし
- オーブ育ちなのでそれほどクリスマスに関心がなかった
- そんなシンをルナマリアは不満そうな顔で睨む
- 「また、そんなこといって!少しは恋人らしいことしようとか思わないわけ?」
- シンは横目でちらりとルナマリアを見た
- 恋人っといっても最近会ったばかりの相手でも
- やっとお近づきになれた憧れの女性でもない
- アカデミーの頃からずっと一緒にいるルナマリアだ
- 今更、恋人ぶろうだなんてシンには思えなかった
- 「そんなわけじゃないけど、こうして二人で家の中で祝えばいいだろう。わざわざ周りに合わせて騒いだって、疲れるだけだって」
- シンはあっさりと答える
- ルナマリアの不満はさらに高まった
- 二人きりに家にいるといっても、特にいちゃいちゃするわけでもなく
- ルナマリアは部屋の用事やら雑誌を読むやらするぐらいで
- シンときたら、こうして人の部屋にきてはテレビをぼけっと見たり
- 買ってきた漫画を読むばかりであった
- 「ああ、そう。じゃあ、私は他の友達とクリスマスパーティーに参加するわ!今年はシンもいるだろうからって断ったけど、シンが別に興味がないのなら構わないわよね!?」
- ルナマリアはそうキツイ口調でシンに言うとそのままシンを部屋から追い出した
- シンは呆然と追い出されたルナマリアの部屋のドアを見つめる
- 一体、ルナマリアが何に怒っているのかわからない
- そもそもクリスマスとはそれほど重要なものだろうか
- 「また、シン、追い出されてる」
- 突然、横から誰かの声がした
- それは言うまでもなく、ルナマリアの妹、メイリンである
- 彼女は自室のドアを開けて、シンを覗き込むように見ていた
- 「なんだよ。文句ある?」
- シンはメイリンをぎっと睨んだ
- 最近、ルナマリアとシンが付き合い始めてメイリンが関わってくるようになった
- 今日もおそらく、このうっすぺらい女子寮の壁を抜けて話し声を聞いていたのだろう
- 「聞いていたんじゃない!聞こえたの!そこ、間違えないでよね」
- メイリンはドアから離れ、仁王立ちになって訴えた
- ぶっちゃけて、そんなことどうでもいい
- 「それよりさ、シン。どうして、お姉ちゃんとクリスマス祝わないの?」
- メイリンはぐいっとシンに顔を近づけて聞いた
- シンはその大胆さに身を引く
- 「別に、意味なんてないよ。ただ、クリスマスって言ったら街には人が群がるし、レストランも予約でいっぱいで店なんて開いてねぇし、物価は一気に高くなるし、メンドクサイだけじゃん」
- すると、メイリンは呆れていう
- 「シンってへんな所が家庭的なのよね。でも、大切なのはそこじゃないでしょ?」
- 「じゃぁ、どこだよ」
- 「ああ、だからぁ、気持ちの問題。クリスマスは恋人たちにとって特別な日なの。家で一緒に過ごすにしても、やり方って言うのがあるでしょ?」
- シンはきょとんとした顔でメイリンを見る
- それを見るたび、メイリンはむしゃくしゃした
- 「もう、これだからシンはっ!クリスマスって言ったら心のこもったプレゼント。それとあまぁい一夜の時間。ムードっていうのも大切よ。本来なら前々からホテルの予約とかレストランの予約とかして、恋人を呼び出すのが手取り早いんだけど、今更遅いから、せめてその日のシチュエーションぐらい考えなきゃ」
- 「シチュエーションって、クリスマスの飾り付けしたり、クリスマスソング歌ったりとか・・・?」
- シンがそう答えると、メイリンの顔は激しく歪む
- その顔はまるでこの世の何よりも小ばかにするような信じられないといった顔だ
- さすがにシンもこれには硬直する
- 「ばっかじゃないの!そんなの子どもじゃないんだから。少しは乙女心って言うのも理解しなさいよ!」
- メイリンはあまりに激しく怒鳴ってしまったと気づき、一旦自分で自分を落ち着かせる
- どんなにシンにきつく言ったところで今の彼にそれを理解しろなど酷な話だ
- しかし、このままだとあまりにルナマリアがかわいそうすぎる
- 同じ女としてこの状況を無視するわけにはいかないのだ
- 「もういいわよ。けど、せめてクリスマスプレゼントぐらい用意したわよね?」
- シンは口先をぴくぴくと動かしながら答える
- 「・・・やっぱ、用意しなきゃだめ?」
- メイリンは一瞬、硬直する
- だめだこりゃ
- メイリンはそのままシンから目線を離し、静かに自室に戻ろうとした
- そこを必死でシンが止める
- 「な、なぁ、ルナマリアってどんなものをあげれば、喜ぶ?」
- これは今、シンの出来るすべてだった
- メイリンも立ち止まり、ゆっくり振り向く
- 「さぁ、わかんない」
- 「わかんないって・・・」
- 「そんなの、恋人のあんたが考えることでしょ?」
- そう言って、メイリンは自室の部屋のドアを閉めようとした
- すると、再びシンがメイリンを呼び止める
- 「ちょっと、まって、メイリン!」
- メイリンもドアを閉めるのをやめて、シンの顔を見た
- そして、シンは薄着の身体を両手でこすりながら言った
- 「寒いから、メイリンの部屋で少し休ませて」
- メイリンの部屋のドアは静かに閉ざされた
- シンは一人、女子寮の廊下に残されたのであった
-
- まぁ、そんな冗談はさておいて
- 彼はその冷たくなった身体を癒すためにここから最も近いザフト基地に向かった
- 中はほかほかで暖かい
- 休みの日、(一応、警備員や緊急時出動できる兵士は残っているが)これほど暖かく明るいのは税金の無駄遣いかもしれないが、今のシンにとっては素敵な無駄遣いであった
- (こういう無駄遣いは大いにしていただきたいと思いきや)
- 目の前に一人の男が横切った
- それは、あの忌々しい(?)、アスラン・ザラだ
- なぜ、彼がこんな場所にそしてこんな時期にうろうろしているのは不思議であるが
- そこは100歩譲ったとして
- 取り敢えず、シンはアスランに話を聞いてみることにした
- 「アスラン、ちょっといいですか?」
- シンは何気なく声をかける
- まるで、自分がそこにいるのがあたりまえのようにだ
- しかし、アスランも驚かない
- アスランもシンの声に気づき、振り向く
- 「なんだ、シン。質問は短く、簡潔に――」
- シンはそのアスランの言葉を最後まで聞くことがなく質問する
- 「アスランは恋人にどんなクリスマスプレゼントをしましたか?」
- アスランは不思議そうな顔をする
- そしておもむろに考え始めた
- 「恋人というと少し違うが、昔、婚約者のラクスに自家製のハロを贈ったことがあったな。その時にはハロはすでに12体あって、その後、何体かは姿を消していたけれど、いつもの二倍の大きさのハロを贈ったことがあるんだ。俺しては新たにプログラミングされたシークエンスシステムとか対ビーム防御とかいろんなシステムを導入したというのに、ラクスは「いつも同じものをいただいて嬉しいですわ(怒)、アスラン」などと取り敢えず喜んでくれてはいた。しかし、あのシステムを理解しない限り、ハロを最大に利用できない。けれど、俺はラクスが喜んでくれるだけでよかったからそれはそれでいい思い出になったよ。また翌年のクリスマスは、そのシステムを遥かに上回ったシステムを導入して、連合軍の戦艦に用いられるロックシステムをうまい具合にニコルにハッキングしてもらい、彼女が万が一何処かで拉致された場合、速やかに脱走――」
- 「って、もういいです!」
- シンはアスランの言っていることの1/8も理解は出来なかったが長かったので取りあえず切っておいた
- このまま聞き続けてもたいして宛にはならないだろう
- だいたい、ハロの話しかねぇし
- 「ラクスさまのときの話はいいですから、アスハのときは何か贈らなかったんですか?」
- 「アスハ?ああ、カガリのことか。一度ではあるが贈ったことがある」
- 今度は婚約者でなくて、本命
- 期待があるのではないかとシンも聞き入る
- 「うん。カガリは何かとおっちょこちょいでたまに物忘れとかをするからそんな時に耳元でささやくペットロボットを贈ったんだ。小さくて可愛くてどんなところでも忍び込める機能を有したペットロボットって言ったら、やっぱりねずみしかないだろう?だから、そのねずみロボット、『チュー』に、いや、名前はチューだが、鳴き方は『ネズミ』と『マウス』の二通りあった。それと、いろいろと役に立つだろうからと、いろんな情報を吹き込んどいたぞ。キラに頼んで、他国の極秘情報をハッキングしてもらったり、アンダーグラウンドの名簿表とか。他にもいろいろと訴えられる仕事でもあるから録音機能とか、録画機能とかいろいろと――」
- 「って、それってただの犯罪じゃないですか。ってか、毎回友達にハッキングさせるのやめてくださいよ」
- シンは呆れながら言った
- しかし、アスランはそれを認める様子はなかった
- 「これは犯罪でない。確かにたまにカガリの寝顔とかキラの入浴場面とか入っていることもあったが、どれも保存なんてしていないぞ。プライベートだからな。一回、目を通して全部(おしかったが)消したぞ!」
- 「いや、そういう意味じゃなくて・・・ってか、あんたは変態ですか!!」
- 「変態ではない、アレックスだ!」
- 「・・・・」
- シンはこれ以上アスランに構って入られないと思い、彼に背を向かい立ち去る
- その際に、そのペットは見せた瞬間、カガリに踏み潰されたとか、次に作り直した時には侍女のマーナさんにスリッパで破壊されたとか(いや、ごきぶりじゃないんだし)、わけのわからないことをぶつぶつと言っていたが、すべてを無視して彼は廊下を抜けて行った
-
- 廊下を抜けてホールに向かうと、そこには白服の隊長、イザークジュールが立っていた
- シンは話したことがない相手だったが、取りあえず声をかけてみる
- 「クリスマスプレゼントだと?」
- 彼は少し、過去の思い出を呼び起こしながら答えた
- 「去年は母上に花を贈った。あの方は、百合が好きだからな。真っ白な百合を贈ったぞ。その前の年か?その時は、母上に真珠のネックレスを贈った。あの方は真珠が大好きだからな。真っ白な真珠のネックレスだ。結構、高かったんだぞ。その前の年か、その前は母上に帽子を贈った。あの人は日差しに弱い人だからな。帽子は必需品なのだ。しかも真っ白なセンスのいい帽子だ。母上も喜んでくれた。更に前の年か。お前はどこまで――」
- 「って、さっきから母親のプレゼントしか聞いていませんけど。あんた、マザコンですか!」
- あまりに腹が立ったシンははっきりと言う
- すると、イザークはものすごい勢いでシンを睨む
- 「なんだと!キサマ、失礼な奴だな。俺はマザコンなどではない!生意気だぞ、アスラン!」
- 「いや、俺、シンっすから・・・」
- 「そんなの、どうでもいい!なら、どんな話が聞きたいんだ」
- 「どうでもよくないっすよ。だから、家族以外の恋人とかにプレゼントしたものですよ」
- やっとイザークも意味を理解し、考えた
- 「恋人か?恋人はいないが、去年は同僚のシホにプレゼントしたぞ。これも母上の提案だったが、その時は、ラクス・クラインのライブDVDとアルバム全集を贈ってやった。喜んでいたぞ。あまりに嬉しくて、まだ一度もパッケージをはがしてないと聞いた」
- 「それって単に使ってないだけじゃ――」
- イザークはシンの言葉に耳をかすことなく、答えていく
- 「そういえば、昔、シホに超合金を贈ってやったこともあるぞ。その時はあまりに嬉しかったのか、その日の訓練で戦う相手のMSにそいつをつけていたらしい。全く、嬉しいからっていってやりすぎだと俺も言ったんだがな」
- 彼は笑いながら答える
- 「全然、喜んでないですよ、それ!」
- シンは必死に訴えたがイザークが聞き入れることはない
- 彼はそれを話せたことが満足なのか、機嫌よくシンの前から去って行った
- シンも追いかける気など起きない
-
- 「よぉ、ボーズ。久々じゃねぇか!」
- そう、声をかけてきたのはネオだった
- なぜ、ここにネオが、しかもしっかり地球軍の格好をしているのかは
- なんとも尋ねてみてみたいものだが、そこを我慢してネオにも同じ質問を(一応)してみた
- 「クリスマスプレゼントだ?そんなの毎年、しているさ!」
- ネオはきざっぽくそう答えた
- 仮面で顔はよく見えなかったが、彼の口元がいやらしく笑っている
- 「だが、俺はいつもクリスマスは彼女とホテルで過ごす方でね。やっぱり、クリスマスには最高の夜景だよ。高級フランス料理のホテルのレストランを貸しきって、一緒に夜景を見ながらあまぁいひと時をおくるんだ。ささやく言葉も重要だ。「今日の君は最高だ」とか「今夜ほど、君が輝いている日はない」とか、「俺の瞳には君はこの100ドルの夜景より魅力的に見える。もう、俺の目は君しか映らないんだ」とかね」
- 「かなり、きざったいですね」
- 「まぁ、聞け、ボース。その後も肝心だ。ディナーが終わって、楽しいひと時が終わろうとするとき、ここで彼女に自分の思いを告げる。「この君との最高の時間を終わらせたくない」っと。そして、そこから地下のバーに誘うことを忘れるな」
- 「あの、俺、酒とか飲めないんで」
- 「それでも楽しい時間は過ぎていく。時計の針が頂点に差し掛かろうとするとき、「俺はもっと君のそばにいたい。君のすべてを知りたいんだ。だけど、君の気持ちを無視することは出来ない。今日、俺はこの部屋に泊まっている。もし、君が俺と同じ気持ちなら、この部屋のドアをノックして欲しい」っといって部屋番号を書いた紙切れを彼女に渡せ。そうすれば、必ず彼女は部屋のドアのノックをしてくれる。ドアを開けると瞳の潤ませた彼女がいるんだ。そんな彼女を抱き寄せて、こう言え。「俺にとって最高のクリスマスプレゼントだ」ってね。後は気が向くまま、盛り上がるまま。最高の夜が過ごせる」
- 「無理だから」
- ネオはシンの呆れた様子にも目もくれず続ける
- 「彼女の耳にささやいてやるんだ。なるべく、低くいい声でね。「もう、俺にはお前しかいらない」ってね。あ、これはマリューにはいうなよ。あいつ結構嫉妬深いからな。だが、大人の男にはいろんな事情があるんだよ。時にはその秘密が男の魅力をより高める。少年、男を磨け。そして、最高のクリスマスをすごすんだ!」
- 彼はそうって、去っていく
- 全く、彼は何がやりたがったのだろう
- すると、次の瞬間、ぷーんとコーヒーのいい香りがした
- シンはそれに誘われるように、その香りがする方へ足を運ぶ
- そこはとても幻想的な場所だった
- ザフト基地とは思えないほど美しい場所
- 床には芝生がしかれ、草花が咲き誇っている
- 時に蝶がシンの前を舞う様に横切り、目の前には白いテーブルと椅子が並べられている
- そのテーブルの上には白いコーヒーカップの皿と椅子には体つきのいい男がカップを片手に座っていた
- 「いやぁ、少年。迷子かな?」
- 「ってあんた、基地内でなんてことしてるんですか?」
- 「何を焦ることがある。僕はただ、こうして自分が入れたブレンドをじっくり味わっているだけだよ。それに、僕はここを脱走したときからね、ザフトにはもう未練はないんだ。基地内にこんな素敵な場所を無理矢理作ったところでどおったことないさ」
- 「それはあんただけですよ」
- シンはさっきから叫びすぎて疲れてしまった
- すると、男はシンにそこの椅子に座ることをすすめた
- シンも今は素直に受け入れる
- 「で、何を聞きたいんだね、少年」
- 「いや、俺、何も聞いていません」
- 「僕の名前かい?僕の名前は、そうだな、アンディーっとでもよんでもらおうかな。それで、クリスマスプレゼントにどんなものを贈ったことがあるかだって。そうだな、僕は彼女に歌を贈ったよ。あれはなかなかの力作でね。アイシャも素敵だって褒めてくれたよ。なんなら、君にその僕から最愛のアイシャに贈ったラブソングを聞かせてあげよう」
- 「いや、あんまし、聞きたくないっす」
- っと、シンは行儀よく断る
- しかし、そんなものアンディーには関係がない
- 「遠慮することはない、少年。聞かせてあげよう。タイトルは『my アイシャへ贈るアンディーからのラブソング バート2』」
- 「って、それ他にもあるんですか!?」
- シンの突っ込みはアンディーの歌声によってしっかりと流され
- しかも、彼の絶妙な歌声はシンの脳内を揺るがした
- シンは耳を両手で押さえたまま、その場で倒れこんだ・・・
-
-
- 「っていう夢をみたんです。それから、俺、真剣に悩んでやっぱり相談するなら、一度しか会ってないけどそれでもなんとなく真面目でまともそうなフリーダムのパイロットとか主役とかやてるしのキラさんに話を聞こうって思って」
- 「それ、夢だから・・・」
- キラは呆れてはっきりと答えた
- 確かに、アスランならやりそうなことだと心の奥底で納得しながら
- 「だいたい、それ、何処からが夢で何処からが現実かわからないよ」
- 「う〜ん、確か、アスランのところまで現実でそこからはぁ」
- 「アスランの本当なの!?」
- キラは驚き、突っ込む
- いや、そりゃただの変態ですよ
- キラは大きく溜息をつく
- 「でも、それなら女の子とかに聞いた方が早くない?僕なんかで参考になるかな」
- すると、シンは再びキラの顔をじっとみつめる
- 「参考になります!俺、こういうの疎いっすから」
- 「そうだね、だけどさ、そのためにわざわざプラントからオーブへ?」
- キラはシンに優しく質問する
- そう、この時、キラはオーブに一人戻っていた
- 今はキラの母と二人暮らし
- ラクスはプラントの議長として活躍していた
- 「はい。迷惑だと思いましたけど、どうしても聞きたくて。MSに乗って猛スピードでやってきました」
- すると、キラはにっこりと素敵な笑みを浮かべる
- 「そっか、じゃぁ、シン、メリークリスマス!」
- シンはキラの言っていることの意味がわからない
- 突然、なぜそんなことを
- 「君がプラントを発ったのは12/23でしょ?だから、今日は12/25。クリスマスだよ。つまり、君の恋人にプレゼント渡すときにはすっかりクリスマスは終わっているけどね」
- 「・・・・・・あ」
- MSでプラントから地球に下りるまで3日はかかる
- はやくても2日半
- ここに来るまでにクリスマスは見事に過ぎていた
- ご愁傷様、シン・アスカくん
- ”作者様”あとがき
- メリークリスマス
- これは+がらくたマンション+に12/24〜12/25に訪れてくれた方に
- お見せする、なんともつまらない小説です
- なんたって、この2日の空いた時間(かなり時間なかった)に無理矢理書いたものですから
- 苦笑いしか浮かばない小説しか出来ませんでした
- それでも、暇つぶしに読んでくださると嬉しいです
- なんだか、かなりキャラの性格が崩壊していますが、そこはお気にされませんよう
- (きっと)キラはもっと優しいし
- (おそらく)シンはもっとまともで
- (願わくば)女の子たちも素敵な(ひどい罵声とか浴びせない)レディーで
- ましてやアスランが変態だったり
- イザークがマザコンだったり
- ネオがプレイボーイだったり
- バルトフェルトが音痴だったりはしません(たぶん)
- いいネタおもいつかなくてすいません
- こんな小説ですがここまで読んでくれてありがとう
- お持ち帰りは自由です
- 好きに使ってください
- 正月あけにはもう少しまともな小説公開したいと思います
- では、皆様、よいクリスマス・イヴの夜を・・・
-
- よしおかむぎ
-
よりおかむぎ様よりクリスマス企画小説として強奪した小説です。
LINK開設当初からあしげく通わせていただいていますが、キャラの設定や、
相変わらずの文章構成に、尊敬してしまいます。
最近の拙宅の短編はあっさりで短いですからねえ〜。
よしおか様に負けないように、私ももっと精進せねば!
こんな素敵な作品が数多く揃えられている、
よしおかむぎ様の『+がらくたマンション+』はこちら →
― 頂き物メニューへ ―