- シンは星空を見上げていた。
- 足元には波が打ち寄せては引いている。
- その波音と夜の潮風が心地良い。
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- 終戦後、マルキオ導師の元に身を寄せて2年。
- 少しずつだが心の傷は癒え、新しい未来に向かって歩み始めている。
- 今一緒に暮らしているのは、戦争で親を亡くした孤児達だ。
- 4年前の戦争で親を亡くしキラやラクス達と一緒に過ごしていた子供達もいれば、2年前の戦争で親を亡くし新しく加わった子供達もいる。
-
- 2年前の戦争で親を亡くした子供達を前にシンは最初戸惑い、怯えた。
- もしかしたらこの子達の親を奪ったのは自分ではないか。
- そして自分がそうであったように、自分がその親を奪った相手とわかったら憎まれ、敵として攻撃されるのではないかと。
- それでも自分が奪ってきたものの罪の重さから逃げないためにも、正直に言うべきではと悩んだ。
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- だがマルキオ導師は、それは貴方にとっても傷ですが子供達にとっても傷なのです、と言った。
- 貴方がそれを償う気持ちを忘れなければ、敢えて言わない方が子供達のためでもあるのです、と。
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- その言葉に救われ、シンは子供達と正面から向い合うことができた。
- 子供達と一緒に笑い合うことができた。
- そんな子供達の笑顔は少なからずシンの心の傷を癒す。
- そして本当に二度とこんな子供達ができない世界を作りたいと、シンは心から願う。
- だがそのために何かをしなければと気持ちばかりが先走り、何をすれば良いかわからず、シンはキッと目を瞑って俯いた。
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- そこへルナマリアがいつまで経っても戻ってこないシンを探しにきた。
- 最近のシンは時間ができると海辺に佇んで遠くの方を見ていることが多い。
- 予想通りシンは空の彼方に視線を泳がせていた。
- やっぱりここにいたと名前を呼ぶと、シンはゆっくりと振り返る。
- その辛そうなシンの表情を見て胸が痛んだが、ゆっくり微笑みどうしたのと声をかける。
- だがシンはうんと言ったきり何も言わない。
- そんなシンにルナマリアは微笑を崩さず、何も言わなくてもいいよと目で語るとシンは一度視線を足元に落とし、また星空を見上げる。
- ルナマリアも並んで星空を見上げる。
- そこには月が煌く星を引き連れて輝いている。
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- とその星空の中で突然光が弾けた。
- それも一つではなく、数え切れない程たくさんの。
- その中にプラントの影がくっきりと浮かび上がる。
- 何が起こったのかと驚き戸惑ったが、その光が意味するところを理解した彼らの背中に戦慄が走る。
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- プラントにまた核が撃たれた。
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- その事実にシンは心の中で叫ぶ。
- あれだけ悲しい思いをして、辛いことがわかって、それでもまだ人は争うことを止めないのかと。
- そして自分の中にまた嫌な感情が湧きあがったことに嫌悪する。
- 自分に力が有ったならばと。
- その力で多くのものを奪ってしまったというのに。
- 隣ではルナマリアもかすかに震えている。
- プラントに居る両親を心配しているのだろう。
- だが何か言葉をかけてやることもできない自分を歯痒く思う。
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- −貴方はそこで何をしているんです?−
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- かつてザフトの兵士としてアスランに投げかけた言葉が、今は自分の胸に突き刺さる。
- 本当に自分はこんなところで何をしているのか。
- 自分の服の裾をぎゅっと握り締めて、シンはただ空を見上げることしかできない。
- そして今更ながらアスランがオーブに居て、ザフトに戻った理由がわかった気がした。
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- 一方のルナマリアはシンの予想通り、今もプラントで暮らしている両親のことを心配していた。
- 簡単には連絡もとれなくなってしまっているけど、それでも大事な家族だ。
- 今離れたところでこうして見上げることしかできないことが、悲しみを広げていく。
- 居たたまれなさに、二人は無意識に手を繋ぎ、その温もりに安らぎを求めるように握り締めた。
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- 同じ頃、アスラン、カガリも行政府から光る空を見上げていた。
- 執務室で書類に目を通していた時、突然窓から眩しいほどの光が差し込み何事かと空を見上げ、息を飲んだ。
- シンやルナマリアと同様に、だが素早く事態を理解する。
- そして彼らが思うのは宇宙へと上がったかけがえのない仲間であり、親友達のことだ。
- 彼らは、プラントは無事なのか。
- はたまたあの傷つきやすく、誰よりも優しい青年がまたMSに乗ったのだろうか。
- カガリはすぐさまアークエンジェルに連絡を取り、プラントの状況を至急確認するように告げる。
- それからもう一度空を見上げる。
- すでに核の光も収まり、そこにはいつもと変わらない星空が覗いていて、それが一層不安を掻き立てた。
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PHASE-05 「自由の剣」
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- 核ミサイルを放ったダガー部隊は一斉にストライクフリーダムに向けてライフルを放つ。
- 特殊装備だったミサイルポッドは既に使用された後で、それ以外に特別な武装も、運動性能も持ち合わせていない。
- ましてパイロットとしての技量に歴然とした差がある。
- キラの駆るストライクフリーダムにとっては取るに足らない相手でしかなかった。
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- キラは弧を描くように難なくライフルの集中砲火をかわすと、素早く武装やメインカメラのみをマルチロックし、構えたビームライフル、胸部のビーム砲、腰部のレールガンを同時に放つ。
- 放たれた攻撃は的確に狙いを打ち抜き、あっという間に10数機のダガーが戦闘不能に陥る。
- 攻撃のために動きが止まった隙にとターゲットにならなかった別のダガーがビームサーベルを掲げ接近するが、キラは冷静にその動きを捉える。
- 瞬時に後ろに下がりまた危なげなくかわすと腰のビームサーベルを抜き差って今度は急接近、そのダガーの四肢のみバラバラにすると、加速してダガー部隊の間をすり抜けていく。
- フリーダムの通った後には手足、頭部のみを切り落とされて動けなくなったダガーが漂いだす。
- キラはそのままスピードに乗りダガー部隊の背後に回ると、相手が振り返る前にドラグーンシステムを起動する。
- 散らばったドラグーン基による四方八方からの攻撃に、残ったダガーも成すすべなく武装とメインカメラを失い、次々に戦闘不能、行動不能になっていく。
- 放ったドラグーンを収納すると、戦闘開始から5分と立たないうちに、ダガー部隊はコックピットを残して動かなくなった。
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- それを呆然と見つめていたザフト軍防衛ライン部隊を抑える役割を担ったウィンダム部隊が、我に返ったようにフリーダムに攻撃を仕掛ける。
- キラはそれも冷静にかわしていくと、先ほどと同じように武装とメインカメラのみを的確に撃ち落し、切り落としていく。
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- 未だ呆然としているザフト軍を尻目に、キラはブルーコスモスのMSの動きが全て止まったことを確認すると、このMSが発進した戦艦へと向かっていく。
- 無駄だとは思いつつも通信回線を開いて、武装解除と投降を呼びかけてみる。
- 当然というか予想通り、返答もないまま艦からミサイルが発射される。
- キラは溜息を吐きつつミサイルをかわすと、艦の動力部と武装のみを狙い撃ちして艦もまた航行不能になり、この宙域の戦闘は終了した。
- ブルーコスモスの兵士達は自分達がやられたという認識すらハッキリと持てぬまま、短時間に何も出来ないまま戦闘が終了したことに呆然とするしかなかった。
-
- それはザフト軍とて同じだった。
- フリーダムが戦闘を開始してから誰もが一歩も動けぬまま、戦闘が終了したことを理解しきれない。
- あまりの早業に言葉もなく停止しているザフト軍とバルトフェルドにキラは声を掛ける。
-
- 「僕はこのまままだ戦闘中のザフト軍の援護に向かいます。そちらで彼らの保護を」
-
- それだけ言うとキラは相手の返事を待たずにペダルを踏み込み、戦闘の光が飛び交う方角へと飛び去る。
- 議長室の評議会メンバーも初めて目の当たりにするストライクフリーダムの力に、ただ呆然と見送るしかなかった。
- そんな中で一人冷静に事の成り行きを見ていたバルトフェルドが、彼らを慰めるようにキラの意図を伝える。
-
- 「聞こえたろ?この宙域の戦闘は終了だ。MSと戦艦にいる彼らを保護、回収しろ」
-
- バルトフェルドの声にようやく我に返ったザフト軍は、だが未だ信じられない思いを抱えたまま、キラが
- 撃ち落さなかったコックピットと戦艦、そこに乗っている者達の回収を開始する。
- ぎこちないその作業の様子を苦笑を浮かべて見つめながら、バルトフェルドは久々に見たキラの戦闘に、まあ初めて目の当たりにすればなと呟いた。
-
-
*
-
- ヒルダ達は焦りを感じていた。
- つい先ほど核ミサイルを装備したMSを確認したと、最終防衛ライン部隊の通信が傍受できた。
-
- それが意味するところはつまり、自分達が戦っている部隊は陽動だということだ。
- 敵はこちらの予想よりもさらにもう一手、切り札を持っていた。
- それを今から何とかしろと言われても、主力と思われた陽動部隊の動向をいち早く察知し、この戦況を支えているヒルダ達にそれを求めるのはあまりに酷だ。
-
- 最終防衛ラインの部隊が応戦しているはずだが、敵戦力もよくわからないこの状況ではどうなっているかわからない。
- 何よりプラントが撃たれるようなことがあれば、それこそここで踏ん張っていることも意味が無くなる。
- 急いで救援に向かわなければと気持ちばかり焦って、しかし敵も必死に応戦してくるため思うようにいかず舌打ちする。
-
- 戦況が混沌とするなか、ヘルベルトが全く別の離れたところからこちらに接近する熱源をキャッチして、敵のライフルを間一髪かわしながらそのことをヒルダ、マーズへ告げる。
- ヒルダは新たなMSの反応に一瞬、敵の増援かと思った。
- だが信号は1機で、そのシグナルは自分達のよく知るものだった。
- その反応の主、キラのストライクフリーダムが第一防衛ラインの戦闘空域へ到着する。
- 援護の通信をザフト軍の全回線に送ると、素早くブルーコスモスの部隊にマルチロックをかける。
- そして狙いをはずすことなくまた次々と武装とメインカメラのみを撃ち落していく。
- ヒルダは2年前と変わらぬその圧倒的な力に思わず見とれた。
- だがすぐに気を取り直すとストライクフリーダムが撃ちもらしたMSを相手にしながら、キラへ通信を送る。
-
- 「ここは後はあたしらに任せな。それよりも月の部隊の方が心配だね。あんたはそっちへ行ってやりな」
-
- だがキラはやんわりと反論し、この宙域の戦闘は終わらせると言う。
- ヒルダはそのキラの返事に少し怒気を滲ませて声を張り上げる。
-
- 「自惚れんじゃないよ!そんなにあたしらは頼りないかい。自分にしか相手を倒せないと思ってるのかい」
-
- 思わぬヒルダの反応にキラはそんなつもりはないため言いよどむ。
- そんなキラの様子を内心苦笑しながら、もちろんヒルダもキラがそんなことを思っていないことはわかっている。
- だがラクスもそうだがキラも一人で背負い込み過ぎだと思う。
- 前の戦争の時に目の当たりにした、戦闘する度に互いを支えあわなければ壊れてしまいそうな、意志の強さとは裏腹の脆さを知っている。
- そんな恋人達の負担を少しでも軽くしたい。
- 自分が敬愛する主君のためにも。
- だから敢えて挑発的な言い方をした。
- 何より自分自身も彼に甘えないように。
- それに大半はすでにキラの攻撃で戦闘不能になっている。
- 残りの戦力ならば、こちらも戦力を削られたとはいえ抑えられない相手ではない。
- むしろこの状況でも抑えられないとなるとそれこそ本当にキラ、ラクスに頼りにされなくなる。
- 実際、この戦闘でサフト軍がブルーコスモスのMSと五分に応戦できたのは彼女らの力によるところが大きいのだ。
- キラとて彼らの実力はメサイア攻防のおりによくわかっている。
-
- しばらく思案したキラだが、やがて渋々ながらヒルダの言葉と状況を理解して、では後はお願いしますと月へ向かって加速する。
- ヒルダらはそれを見送りながらヘルベルトとマーズに激を飛ばす。
-
- 「これ以上ラクス様にカッコ悪いとこは見せられないよ!」
-
- ヘルベルト、マーズもそれに応じて、残りのMSを3機の連携攻撃で落としていく。
-
- 「ああ、キラにばっかいい所持っていかれちまっちゃあ、ラクス様に会わせる顔がなくなっちまうからな!」
- 「全くだぜ!」
-
- 毒づきながら心の中ではキラに言葉にならないほど感謝し、ドムは戦場を駆け抜けた。
-
-
*
-
- 「最前線にどのくらいの部隊が残っているんだ」
-
- 自分達は後衛の部隊だったため被害は受けていないが、大半は最前線から前線に部隊を配置しており、状況からして最前線の部隊の被害はかなりのものが予想された。
- 戦況を知るためにも、ディアッカは同行しているMSのパイロットの一人に確認を促す。
- 指示されたパイロットは熱センサーを作動させて、MSや艦の機影を探した。
- しばらくしてパイロットから返事が返ってくる。
-
- 「状況はかなり混乱しておりMSの数は特定できませんが、ナスカ級<ヴェルトール>の反応を確認しました」
-
- それを聞いたディアッカは最悪全滅を考えていただけに、少しだけ笑みがこぼれた。
- そしてすぐに気を引き締めて、ジュール隊に指示を出す。
-
- 「よし、ヴェルトールを援護する。周りのMSを退けたらヴェルトールとの回線を開く。まずは状況の確認からだ」
-
- 指示と同時にディアッカも自身のゲルググのペダルを踏み込んで、ヴェルトールに向けて加速する。
- あちこち被弾して傷だらけのヴェルトールを発見すると、すぐに周りで取り付こうとしているウィンダムに向けてライフルを放つ。
- MSの攻撃など全く警戒していなかったウィンダム数機は呆気にとられたまま、ディアッカとジュール隊の攻撃によって撃沈する。
- ブルーコスモスの奇襲攻撃後、何とか撃墜を免れていたヴェルトールはようやく援護を受けることが出来て、ブリッジでは歓声が上がる。
- アーサーも心の中ではホッと胸を撫で下ろす。
-
- ディアッカは周囲のMSを引き離すことに成功すると通信回線を開き、現状の報告を求める。
- ヴェルトールの無事を知り一瞬楽観ししてしまったが、状況は思っていた以上のものでディアッカは眉をひそめる。
- だが通信を行っているわずかの隙に、別のMSからの攻撃を受ける。
- ディアッカは間一髪その攻撃をかわすと、反撃をしながら声を張り上げる。
-
- 「残存部隊をヴェルトールに集結させろ。ひとまず前線部隊と合流する」
-
- そう指示するとブルーコスモスの部隊と交戦しながら合流ポイントを指示し、生き残った前線部隊も集結し始める。
- 後方にいた部隊もようやく援護に駆けつけ、ザフト軍は何とか体勢を立て直しつつあった。
- だが基地の入り口と思われるところには、手痛い先制攻撃を受けた陽電子砲が顔を出している。
- ここまでの戦闘中にも何度かビームが宙を横切り、その度に多くの兵の命が奪われていく。
- これ以上やらせるかと陽電子砲に攻撃を試みるも、陽電子リフレクターを展開されてこちらの攻撃は全てはじかれてしまう。
- ここが敵の制空圏内であることを考えると、このままではジリ貧だ。
-
- 「艦長、この宙域に高速で接近する機影1です」
- 「この状況下に飛び込んでくるだと!?敵の増援か?シグナルは出ているのか?」
- 「ちょっと待ってください」
-
- ヴェルトールではこの戦闘宙域に月ではない外からのMSの進入をキャッチした。
- 突然のボブの報告にアーサーは驚きを隠せないが、1機とはいえこれが敵の増援で、後ろから撃たれるようならようやく立て直した戦線をまた崩される可能性もある。
- シグナルを確認していたボブは、さらに驚いたという表情でシグナル結果を報告する。
-
- 「これは、ストライクフリーダムです」
-
- その報告と同時にキラのストライクフリーダムが宙域飛び込んでくる。
- そしてそれは味方のコードを持っており、新たな増援に喜びの声が上がる。
- また若いクルー達にとっては、ストライクフリーダムはパイロットの素性は一切謎ながら伝説的な最強のMSとして認識されており、その姿を初めて見たものが大半で期待と興奮を隠し切れていない。
- その様子を苦笑しながら見ていたアーサーだが一方で心中は複雑だ。
- かつては敵として戦い、その圧倒的な力の前に敗北した相手を、今は味方として認識しているのだから。
-
- ディアッカはその機影を見て驚き、すぐさまストライクフリーダムに通信を繋ぐ。
- 通信を取ったキラはプラントの状況等を手短に話し、月基地の掌握援護を告げる。
- ディアッカは核が撃たれたことにショックを受けたが、とりあえず被害をキラが防いでくれたことに感謝と安堵し、キラの援護に相槌を打ち、自分達の勝利を確信した。
- そしてキラはやはり圧倒的な力で次々ブルーコスモスのMSの武装、メインカメラを撃ち落していく。
-
- ストライクフリーダムが介入してからものの数十分で、ザフト軍のそれまでの劣勢が嘘のように、ブルーコスモスのMS部隊は壊滅的なダメージを受けた。
- まともに動けるMSはほとんどない。
- キラはそれを確認すると迷わず陽電子砲の発射口へ突っ込み、陽電子リフレクターをその機体のパワーで強引に突破、ライフルを撃ち陽電子砲を破壊する。
- その爆発の影響で近くに保管してあった火薬等に引火し、基地内を激しい爆風が吹きぬける。
- 基地内のあちこちから火の手があがり、また発電施設にもその影響があったのだろう、電気や機械の稼動音等が次々と停止していく。
- 他の陽電子砲もエネルギー供給が絶たれたため、リフレクター機能共々停止して、戦闘は終了した。
-
- その力を目の当たりにして、ほかの戦闘宙域と同じように驚くザフト兵達。
-
- ディアッカは内心キラが敵でなくてよかったと思いながらいち早く気を取り直すと、ヴェルトールへと通信を送る。
- 予想をはるかに越えた圧倒的な力に呆気に取られていたヴェルトールクルー達だが、その通信音に我に返り、ディアッカの指示で指揮官であるイザークへと状況の報告を送る。
- もちろんストライクフリーダムの援護についても報告する。
-
- しばらくしてイザークから返信がくる。
- その内容は基地内の調査と制圧、その指揮と報告資料のまとめをディアッカに命令するものだった。
- ディアッカは面倒を俺に押し付けたな、と文句を言いながら遅れてやってきた前線後衛部隊に基地の制圧作業と、被害状況の確認を指示をテキパキとこなし、キラにもイザークからの命令内容を告げる。
-
- 「じゃ、お疲れさんキラ、助かったぜ。後のことは俺達任せておけ」
-
- 内容を告げると同時に、ディアッカは労いの言葉をかけプラントへの帰還を促す。
- そしてウィンクして、早く愛しのお姫様を安心させてやれよと茶化す。
- キラは顔を真っ赤にしてディアッカを睨みながら、ディアッカの厚意に感謝してその宙域を後にした。
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