-
- 基地の惨状を見てディアッカは溜息を吐く。
-
- 月基地駐屯部隊との交信が途絶えたことで、その事態を重く見たザフト軍は、ディアッカの部隊を派遣していた。
- そこでディアッカが目にしたのは信じがたい光景だった。
- メガバズーカランチャーの衝撃により月には新しい巨大なクレータができ、建物の残骸であろう金属の破片がその表面に降り積もっている。
- そこに基地があったということはそれを知る者でなければ伺い知ることはできない。
- また建物ごとものの見事に破壊されているため確認は難しかったが、ここで保管していた核ミサイルは全て持ち出されたと考えて間違いない。
- もし核爆発が起こっていたら月にもっと巨大なクレータができ、もっと悲惨な状態になっていただろう。
- 否、月がこの世から消滅していたかも知れない。
- そんな恐怖を振り払うように頭を振る。
- それから部下に指示を送りながら、おそらく生存者を探すことは無駄だろうと思うと、ディアッカは再び溜息を吐く。
-
- その報告を受けるバルトフェルドも溜息を吐きつつ、いつもの調子でラクスとキラに判断を仰ぐ。
- それを受けた二人は傷ついた表情で押し黙る。
- 相手の真意は掴みかねるが、おそらく核ミサイルはプラントを攻撃するためのものだろう。
- 彼らはどんな手段を使ってもキラを殺しに来る。
- その事実を誰もが痛恨の思いで噛み締める。
-
- しばしの沈黙の後、キラは意を決して顔を上げると、呟くように言葉を搾り出す。
-
- 「また、戦いが始まります」
-
- キラの言葉にその場に居る誰もがその表情を曇らせる。
- だが同時に自分が何をすべきか、そのことを思い描き覚悟を決めるのには十分な一言だった。
- キラはそこに居るアスラン達の表情を見渡し、互いに頷きあった。
-
PHASE-41 「戦いの前に」
-
-
-
-
- キラとラクスは自宅の庭でゆっくりと時を過ごしていた。
- これからまた戦いに出なければならないが、"FOKA'S"の所在もその動きもまだ確認できてはいない。
- それらが分かるまで彼らは一時の休息を取った。
-
- ラクスはこのところ体調は安定しているがお腹の膨らみも目立つようになってきた。
- 時々お腹を重そうに歩く姿も目に付く。
- それをキラが気遣って大きめのロッキングチェアにゆったりと座らせている。
- ラクスはそんなキラの気遣いにささやかな幸せを感じながらお腹を擦って、互いに愛しい人の気配を噛み締めるように沈黙したまま時間がゆっくりと過ぎていく。
-
- 「また、行かれるのですね」
-
- ラクスは目の前に咲き誇る花と、そこに零れる光が幻想的な雰囲気を作り出す風景を見つめたまま、唐突に悲しそうに呟く。
- キラは何も答えない。
- ただ渋い表情でラクスと同じものをじっと見つめている。
- それがラクスにだけわかるキラの肯定だ。
- その気配を感じ取ったラクスは少し目を伏せて再び沈黙する。
- 本心ではキラを戦いになど行かせたくない。
- だがアスランにも聞かされたとおり、キラはこうだと決めたらその意志を曲げたことはない。
- そのことは共に暮らしていて、ラクスもよく分かっている。
- ラクスは自分のことは棚に上げて、そっと溜息を吐く。
- そして今、キラが戦いに行くことは本人にとっても、相手に取っても必要なことだ。
- だからラクスは何も言わない。
- ただ無事で帰ってきてくれることを祈る。
- そんなラクスの纏う雰囲気の変化に気付いたキラは、柔らかな笑みを浮かべてラクスのお腹を擦ると、だが凛とした瞳でラクスを見据える。
-
- 「これから産まれてくる子供達の未来を守ること、それが僕達の戦いだよ」
-
- 二人の子供達だけではない、プラントでも地球でも、新しい命はこの瞬間もどこかで産まれている。
- その子供達が笑って暮らせる世界を守ること、それが彼らの願いで戦う理由だ。
- ラクスは切ない笑みを零して、お腹に添えられたキラの手に自分の手を重ねて同意を示す。
-
- 「ラクス様、すぐに議長室に入られるようにと、イザーク様からご連絡がありました」
-
- そこへ老紳士が恭しく主の元へ連絡を伝える。
- キラはその報告にありがとうと真剣な表情で頷くとラクスに手を差し出し、ラクスも笑顔でその手を取り立ち上がる。
-
- 「では、参りましょう」
-
- そのラクスの表情はプラント最高評議会議長の凛々しい表情に変わっていた。
-
-
*
-
- 最高評議会の近くに設けられたカガリの控え室。
- カガリは落ち着き無く、部屋を行ったり来たりしている。
- アスランはその様子を横目で見つめながら、自身は腕を組んで壁にもたれかかりながら黙って佇んでいる。
- 普段のアスランならカガリに落ち着くように諭すところだが、今の彼にもその余裕が無い。
- これから起こることに覚悟がないわけではない。
- だがそれを回避する手立てはないかと、無駄と知りつつもそのことばかりが頭の中をぐるぐると巡る。
-
- そこに突然甲高い電子音が部屋に鳴り響く。
- 通信機の呼出し音にカガリはビクッと肩を震わせ、アスランは緊張した面持ちで通信を取る。
- 向こうから聞こえる声にじっと耳を傾けるアスランだが、やがて眉間に皺を寄せてわかりましたと返事をすると通信機を置く。
- そして渋い表情のまま、溜息混じりに覗き込むようにアスランを見つめるカガリに内容を伝える。
-
- 「"FOKA'S"から通信が入ったそうだ」
-
- それはこれから起こる出来事を暗に指している。
- カガリもガッカリしたような表情を浮かべ、そうかとポツリと呟く。
- それから下を向いて頭をガリガリ掻くと、次に顔を上げた時には凛とした表情をしていた。
- そんな気持ちの切り替えが素早くできるようになったカガリを成長したな、という思いでアスランは見つめる。
- 昔は感情のまま、考えるよりも先に行動して、その度に振り回されていたことが懐かしく感じられる。
- じっと見つめられていることに気がついたカガリが、何だよと照れるのを押し隠して睨むと、アスランは慌てて視線を逸らす。
- それは微笑ましい光景だ。
- だがそれも長くは続かない。
- 視線を逸らしたのをキッカケに、二人は厳しい表情で自らが向かうべき所へ準備をする。
- これから二人は別々の場所で、別々の方法で同じ未来へ向けての戦いを始めるのだ。
-
- 「死ぬなよ」
-
- 先に部屋を出て行こうとするアスランの背中にカガリがその一言だけ投げかける。
- アスランは扉を開けたまま一度動きを止め、ゆっくりと振り返る。
-
- 「もちろんだ、君も死なせやしないさ」
-
- アスランは決意を秘めた表情で低く唸った。
-
-
*
-
- アークエンジェルの艦長室。
- マリューとムウは今後のことについて話し合っていた。
- 既に"FOKA'S"からの連絡が届いていることは聞いている。
- これから彼らがどのような行動に出るかもある程度予測はついている。
- 話し合っていたのはその時アークエンジェルはどうするのかということだ。
- だが結論はもうずっと前に出ている。
- ただお互いに愛しい者を失いたくないという想いが、僅かに迷いを生み、互いの意志の固さを確認し合ったというのが実情だ。
-
- 「今度はすぐに、帰ってきて。前みたいに2年も待たせないで」
-
- マリューは胸の前で腕を組み、搾り出すように言葉を紡ぐ。
- 以前帰ってきてと願った時は、それを果たされることはなかった。
- 次に帰ってきたのは別の戦場で、別の男として送り出した後だった。
- 今度こそ、という思いでマリューの胸は締め付けられる。
- 帰りを待つ者としての弱さを見せられるのは今だけだ。
- 自分は”浮沈艦”アークエンジェルの艦長として、クルー達を毅然と率いなければならないのだから。
-
- ムウは一つ息を吐いて笑顔を浮かべると、そんなマリューの肩を抱き寄せる。
-
- 「ああ、必ず戻る。俺も何度も、大切な人と離れるのはゴメンだからな」
-
- いつもどおりの飄々とした物言いだが、その目は真剣に愛しい存在を捕らえていた。
- 二人はお互いを熱っぽい視線で見つめ合う。
- やがて電気の落ちた部屋の中で、二つの顔の影は重なった。
-
-
*
-
- アークエンジェルの格納庫内、シンとルナマリアはそれぞれの機体の調整を行っていた。
-
- 「また、始まっちゃうんだね」
-
- ルナマリアが悲しげにポツリと漏らす。
- メサイアであれだけの戦闘をして、また地球でも宇宙でも戦って、それでも相手はまだ戦うことを止めない。
- キラやラクスが本当に自分達は正しいのか悩んだ、という気持ちがよく理解できる。
-
- 「シン、大丈夫?」
-
- ルナマリアがシンを気遣う。
- もう何度か戦場に出て、獅子奮迅の活躍を見せているシンは、自分の力を十分にコントロールしていると言っていい。
- それでも戦うことを肯定するわけでも迷いがないわけではない。
- 戦いに出るたびに傷ましい表情で戻ってくるシンを、ルナマリアは心配せずにはいられない。
- 今も暗い表情で押し黙ったままのシンを気遣わしげに見やる。
- だがシンは笑みを零して頭を振る。
-
- 「俺はもう、迷わない。今なら力の意味とかわかるから」
-
- シンは毅然と言う。
- かつてザフトに所属していた時は、ただデュランダルの言葉に踊らされて盲目的に与えられた敵を屠るばかりだった。
- それが正しいことと信じ込まされて。
-
- だが今のシンには力を振るうべき意味も、その相手も理解できている。
- 自分の目の前に見えている世界は、自分だけのものではなく、仲間や世界の情勢も捉えている。
- それを教えてくれたのは他ならぬキラやアスラン達なのだ。
- その彼らと戦えることは誇りですらある。
- シンは拳を握り締めて、凛とした表情に引き締めると言葉を紡ぐ。
-
- 「今度こそ絶対に守るんだ、俺達の未来を」
-
- ドキリとする程大人びた表情で言葉を紡ぐシンにどぎまぎしながら、ルナマリアも力強く頷いた。
-
-
*
-
- 「はあ!?何でお前まで一緒に行くんだよ!」
-
- ディアッカは素っ頓狂な声を上げて抗議する。
- それをうっとおしそうな表情でミリアリアははねつける。
-
- 「煩いわね、私が何処に居ようと私の勝手でしょ」
-
- ザフト軍の、プラントの人間ですらないミリアリアに、ディアッカがアークエンジェルに乗るのを否定する権限はない。
- 確かにそうなのだが、ディアッカには納得がいかない。
-
- アークエンジェルに乗ってプラントへ来たとは言え、彼女は民間人だと聞いている。
- そんなミリアリアがこれから戦場へ向かうであろうアークエンジェルに乗り込むというのだ。
- 先の調査の時に乗り込んだ時にも内心反対だったディアッカは、今度こそ抗議の声を上げる。
- ディアッカは心底ミリアリアの身を案じているのだ。
- その真剣な気持ちはミリアリアにも伝わる。
- だからミリアリアもつっけんどな態度を不意に柔らかくして、その本心を漏らす。
-
- 「近くで戦闘を見て、その事実を、悲惨さを伝えることが、皆に真実を伝えることがキラと約束した、私の戦いなの」
-
- ミリアリアはこれから起こるであろう戦闘に、アークエンジェルのクルーとしてはではなく、一ジャーナリストとして搭乗するのだ。
- 今も地球のあちこちでは内紛による戦闘がが後を絶たない。
- キラにとっては辛いこともあるかも知れないが、この戦うことの悲惨さを傍で記録し、それを世界中に伝えることで戦争を無くす活動を少しずつでも広げていく、それが彼女が決めた戦いなのだ。
- ディアッカは弾かれたような表情でミリアリアを見つめる。
- 記憶にあるよりもずっとしたたかに逞しくなった彼女に戸惑い、改めて心が惹かれるいくのをぼんやりと感じる。
-
- 「死なせないからな、キラ達もだけど、お前も、必ず」
-
- 説得が無理だと感じたディアッカは、同時にミリアリアの決意に尊敬の念を抱き、その意志を尊重する方向へと傾いた。
- そしていつになく真剣な表情でミリアリアに宣言してから踵を返す。
- ミリアリアはその態度に口を尖らせながらも頬を赤くして、ディアッカとは反対方向に踵を返して歩き出す。
- そのミリアリアの表情はどこか嬉しそうだった。
-
-
*
-
- アークエンジェルのブリッジではメイリン達が既に待機していた。
- ラクスは戦闘回避の交渉をするつもりのようだが、おそらく戦闘は不可避だろう。
- 各クルーは忙しなく計器のチェックに余念がない。
-
- 「どうして私達は分かり合えないんでしょうか」
-
- 機器の調整などをしながら、メイリンは居たたまれない気持ちになりポツリと漏らす。
- "FOKA'S"の気持ちもメイリンには何となくわかる。
- 産まれたその瞬間から失敗作となじられ、実験道具としてしか扱われなかった彼らの苦しみは。
- 自分が同じ立場であれば、きっと同様にキラや研究者達を憎んだだろう。
- だがそこから生まれた憎しみを無関係な人達を巻き込んでまでぶつけるというのは、彼女には納得できない。
-
- 「だからそれを止めるために俺達が行くんだ」
-
- メイリンの気持ちを汲み取ったノイマンが諭すようにあっさり言い放つ。
- そんなノイマンを尊敬と驚きの入り混じった表情でメイリンは見つめ、思わず本音で尋ねてしまう。
-
- 「戦うことが怖くないんですか」
-
- メイリンは正直戦うことが怖くなる。
- 自分が死ぬかも知れないこと、そしてルナマリアやシン達、大切な人と二度と会えないかも知れないことを。
- これから戦いに行こうというのに、メイリンの心にはそんな不安が渦巻いている。
- だがノイマンは笑ってその考えを一蹴する。
-
- 「初めてアークエンジェルに乗った時はそうだったが、今は無いな」
-
- 自分が初めてアークエンジェルの操縦桿を握った時のことを思い出しながら、ノイマンは作業をしていた手を止めてメイリンの方を振り返る。
- 確かにあの時はこれからどうなるのか、自分が生きていけるのかという不安や迷いが渦巻いていた。
- だがマリューが、キラが、時に型破りな行動に出ながら、ついに沈むことなく戦争を切り抜けたことは自信になり、彼らへの信頼はおのずと高まった。
-
- 「ラミアス艦長が率いて、キラ君が守ってきたこの艦でまた一緒に戦う限り、俺達は大丈夫だ」
-
- あんまり根拠は無いけどな、と最後は悪戯っ子のような笑みを浮かべてノイマンは断言する。
- だがそこに迷いや戸惑いは一切見受けられない。
- 周りのクルー達もノイマンの言葉に無言のまま頷く。
- そんなノイマンの表情や他のクルー達の態度を見て、メイリンは改めて信じてみようと思った。
- ラクスの目指す未来とマリュー達アークエンジェルのクルー、そしてキラの力を。
-
-
*
-
- 途中でカガリと合流したラクスは颯爽と議長室に足を踏み入れる。
- そこには既に他の評議会議員達が困惑と焦燥の表情を浮かべて待ち、セイがノイズの走ったモニタに映っていた。
-
- 「お久しぶりですな、ラクス=ヤマト最高評議会議長殿、カガリ=ユラ=アスハオーブ代表首長殿もおいでとは都合がいい」
-
- セイは慇懃な物腰で挨拶をする。
- だがその言い草はどことなく陰湿で挑発的だ。
-
- 「これ以上、無意味な戦火を起こすのをお止めなさい。貴方々のしていることは間違っています」
-
- ラクスはそれを受け流し、毅然として言い放つ。
- だがその言葉はセイの癇に障る。
-
- 「無意味だと!貴様らに何が分かる。失敗作として虐げられ、苦痛を苦渋を味あわされたのは誰のせいだ」
-
- セイは声を荒げてラクスの言葉を否定する。
- 逆恨み以外のなにものでもないのだが、"FOKA'S"にとっては、ことセイにとってはこの戦いを起こすために長い時間をかけて準備し、人生の全てだった。
- それを否定されることは自らの人生をも否定されるに等しいことで、セイは憤りを隠せない。
- だが2,3度深呼吸をして何とか平静を装うと、セイは語尾も荒く宣言する。
-
- 「我々"FOKA'S"は、プラント、並びに地球に対して宣戦布告をする」
-
- ラクスとカガリに僅かに動揺が走る。
- プラントへの宣戦布告は予想した範疇だが、地球に対してもということに戸惑いは隠せない。
- 彼らの目的はキラとそれを擁護する者の抹殺だと、ラクス達は考えていた。
- そうであれば今地球を攻撃する必要などないからだ。
- その疑問に答えるようにセイは冷たい声で言い放つ。
-
- 「我々は我々を産み出した世界を許しはしない。キラ=ヤマトの存在する世界を認めない。そんな世界は全て滅ぼす!」
-
- 我々の全ての力で持ってな、とセイは捨て台詞を残して通信を切る。
- ラクスはしばらくノイズしか映らなくなったモニタを睨むように見つめていたが、切なげな瞳を伏せると深い溜息を吐く。
- 説得できなかったことに自分の無力さと、またキラ達が戦場に出るという悲しい事実に。
- カガリはそんなラクスの肩を叩き頷く。
- カガリも悔しい気持ちは同じだ。
- 同じ志を持ち、同じ気持ちでいる者がここにいる。
- そのことはラクスの心を軽くした。
-
- セイの宣言をキラはエターナルの中で聞いていた。
- 内容はともかく、こうなることは予想済みだったのでアークエンジェルもエターナルもすでに出撃準備は整っている。
-
- 「バルトフェルドさん、マリューさん」
-
- キラは本来ラクスが座る指揮官席の横に立って、二人の艦長に出撃を促す。
- ラクスも出撃すると強く主張したが、キラを始め周囲の人間は一様に反対した。
- 彼女には戦場ではなく、為政者としての仕事が、戦いが待っている。
- 何より妊婦である彼女を戦場へと送り出すことを誰も容認するはずがなかった。
- 代わりにラクスから権限を預かり、キラが指揮官としてエターナルに搭乗している。
- であるから指揮官席にキラが座っても構わないのだが、そうしないのは自分ではラクスの代わりは務まらないと考えるからだ。
- ラクスのカリスマ性を理解し、自分はそれを持たないと判断してのことだが、クライン派にとってキラとラクスは既に同等に崇められる存在であることをキラは知らない、また信じない。
- どこまでも謙虚なキラらしい、とバルトフェルドはそんなキラに苦笑を零して、だがあえて何も言わずエターナルの発進指示を出す。
- マリューも心得たと凛とした声で命令を飛ばす。
-
- 「ああ、わかってる。エターナル、発進する」
- 「ええ、アークエンジェル、発進」
-
- これまで二度の戦争に終止符を打ってきた希望の象徴が、再びその役目を果たすべく戦場へと飛び出した。
-
-
-
-
― SHINEトップへ ― |
― 戻る ― |
― NEXT ―