Testing courage

「おーし、それじゃルールを説明するぞ」
キラ達が浜辺に集まって小一時間後、準備を終えて戻ってきたムウが元気よく肝試しの説明を始める。
他の大人達の姿は見えない。
脅かすためにそれぞれ担当場所を決めて、既にそちらで待機していた。
「海岸線沿いに右から森の中へ入れ。そしたら中に古びた教会があるから、そこに置いてあるボールを持って左側の海岸線を通って戻ってくる。まあ普通に歩けば１時間くらいで回れる距離だ。簡単だろ？」
急遽取り決めたとは思えない手際の良さだが、この際それには触れないでおこう。
「それじゃ１０分置きに１組ずつ来いよ」
一通り説明が終わると、時計をカリダに渡してムウも慌しく森の方へと駆けて行く。
ムウは内心、彼らがどんな反応を示すのか楽しみで仕方なく、その足取りはとても軽やかだった。
ムウの姿が完全に森の中へと消えたのを確認すると、カリダがキリの良い時刻を見計らって声を掛けた。
「それじゃあ、１番手のペアからスタートね」
こうして順番に各ペアがスタートした。

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お好きな順番にどうぞ。
全てのペアが終わったらまたお会いしましょう・・・。